制作に関わらせていただいた、藤原辰史さんの『戦争と農業』(インターナショナル新書、集英社、2017年10月刊行)が、早々に重版に。藤原さんは農業史やナチスの研究で知られる京大の先生で、『ナチスのキッチン』という本でお名前は前から知っていたのですが、この本の制作で2年近く前から一緒に仕事をさせてもらうようになって、人物、研究の素晴らしさにとても惹かれるようになりました。
一時期、この本の関係で藤原さんの講演をいくつも聴いて回っていましたが、聴く度に心打たれてぐっと来てしまう、という連続でした。そして、藤原さんの、世の中に対する視線はとても熱く、温かく、優しく、信頼できると感じるようになりました。同じ年ということもあって、以来とても親しくさせてもらうようになり、本当に知り合えてよかったと思う人の一人です。
この本には、そんな藤原さんの真摯な研究の積み重ねと熱い思いが詰まっています。そして押しつけがましくないゆえに、ぐっとこちらに迫ってくるというか、いろんなことを考えさせられる一冊です。
読んだ方々からもとてもいい感想をいただいていて、これからもきっと広く読み継がれる一冊になる気がしています。
是非手に取っていただければ嬉しいです。