中国 異教徒たちの風景 『週刊金曜日』第721号(2008年10月3日)
中国では、憲法で宗教信仰の自由が保証され、仏教も、道教も、キリスト教も、イスラム教も存在し、活動を認められている。なんらかの宗教を信仰する人は一億人いるといわれている。ここに挙げた三者はそのほんの一例に過ぎない。/ただ中国で認められているその自由には、政府の指導・監督に従うという制約がつく。従わない宗教は邪教として、弾圧の対象となる。――中略――もはやチベット問題もウイグル問題も、その地域だけの論争点ではなくなった。チベットを語ることはその人自身の政治的スタンスを物語るといっても過言ではないほどに、個々人の持つ背景によって善悪が見事に逆転する。
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